打ち合わせや電話の内容を録音して、あとから文字にして整理できるAIボイスレコーダー。2026年10月13日に、文字起こしサービス「Notta」を提供するNottaから、新モデル「Notta Memo Pro」が発売されます。価格は29,700円(税込)です。

この記事では、公式発表と各メディアの情報をもとに、前モデル「Notta Memo」との違い、本体以外にかかる費用、録音するときの注意点を整理します。「自分の使い方に合うかどうか」を判断する材料にしてください。

なお、発売前の製品のため、音質や文字起こしの精度は実測されていません。その点も含めてお伝えします。

Notta Memo Proとは

Notta Memo Proは、カード型のAIボイスレコーダーです。本体サイズは77.2×56×3.9mmで、厚さは4mmを切る薄さです。

録音した音声は、Nottaのアプリやクラウドを通じて文字起こしされます。Nottaは、録音後の作業(議事録づくり、資料づくり)まで手伝う「AIワークパートナー」として、この製品を位置づけています。

前モデルからの進化は、録音そのものの性能アップよりも「録音したあとの手間を減らす」方向に寄っています。毎回の録音のたびに起きる小さな手間(モードの切り替え、データの転送、重要箇所の確認)を自動化する、というのが基本の考え方です。

基本スペック

項目内容
価格29,700円(税込)
発売日2026年10月13日(公式ECでは9月28日から予約受付)
販売先Notta公式EC。発売後はAmazon・楽天市場でも販売
本体サイズ77.2×56×3.9mm
ディスプレイ0.95インチ AMOLEDカラー
ストレージ64GB
接続USB-C、Web USB、Bluetooth 5.4、Wi-Fi
バッテリー600mAh(連続録音45時間以上と報じられていますが、公式の数値は要確認)
集音範囲推奨5〜6m、最大8m(報道による)

前モデルから変わった点

前モデル「Notta Memo」との違いを表にまとめます。

項目Notta MemoNotta Memo Pro
ディスプレイモノクロAMOLEDカラー
ストレージ32GB64GB
バッテリー容量470mAh600mAh
録音モード手動で切り替え通話と対面を自動で判別
データの同期アプリで手動転送登録したWi-Fiに戻ると自動で同期
充電専用のマグネットケーブルUSB-C
重要フレーズ手動で確認文字起こし後に自動でハイライト

録音後の手間を減らす3つの自動化

1つ目は、通話と対面の自動判別です。電話の会話と、目の前の人との会話を自動で見分け、録音モードを切り替えます。切り替え忘れによる録り直しを防げます。

2つ目は、Wi-Fiでの自動同期です。あらかじめ「信頼できるWi-Fi」を登録しておくと、その環境に戻ったときに録音データが自動でNottaへ送られます。アプリを開いて転送する手間がなくなります。

3つ目は、重要フレーズの自動ハイライトです。文字起こしのあとに、大事そうな箇所に印が付きます。長い会議でも、見返す場所を絞り込みやすくなります。

画面・容量・充電の強化

カラー画面になったことで、録音中かどうかや状態を一目で確認しやすくなりました。保存容量は倍の64GBになり、バッテリー容量も増えています。充電がUSB-Cになった点も、普段使いのケーブルが流用できるので便利です。

かかる総コスト

本体を買っただけでは、文字起こしを無制限には使えません。Nottaの利用プランが別に必要です。ここは見落としやすいので、整理しておきます。

プラン料金文字起こしの上限
デバイス付属のスタータープラン無料で付与月600分(9月17日から。報道による)
フリープラン0円月120分(Notta公式)
プレミアム年額契約で月1,185円(40%OFF時)。月払いは1,980〜4,180円との報道あり月1,800分
ビジネス年額契約で月2,508円(40%OFF時)無制限

付属のスタータープランの上限が「600分」か「120分」かは、資料によって食い違っています。購入前にNotta公式で確認してください。

1年目の費用の目安

たとえば、本体を買って、プレミアム(年額契約)を1年使う場合は、次のとおりです。

  • 本体:29,700円
  • プレミアム:1,185円×12か月=14,220円
  • 1年目の合計:約43,920円(割引が適用された場合の目安)

録音が月に数回で、無料の上限に収まるなら、1年目も本体代の29,700円だけで済みます。使う量によって、総額は大きく変わります。

録音するときのプライバシーとマナー

Nottaは、通信をAES-256で暗号化し、データを東京のサーバーに保存すると発表しています。また、EUの一般データ保護規則(GDPR)と日本の個人情報保護法に対応していると案内されています。ただし、AIの学習にデータが使われるかどうかは、今回の調査では確認できませんでした。気になる場合は、利用規約とプライバシーポリシーを確認してください。

録音機器を使うときに、いちばん大切なのは、相手への配慮です。

  • 会議や打ち合わせでは、録音することを事前に伝え、了承をもらう
  • 電話の録音も、同じように相手へ伝えておく
  • 録音したデータは、共有する範囲を決めておく
  • 病院・学校・取引先など、録音が禁止されている場所では使わない

便利な道具ほど、相手に黙って使うと信頼を損ないやすくなります。「録音してもいいですか」のひと言を習慣にすると、安心して使えます。

ほかのAIレコーダーとの比較

製品価格特徴
Notta Memo Pro29,700円通話と対面の自動判別、Wi-Fi自動同期。別途Nottaの利用プランが必要
PLAUD Note Pro30,800円(報道による)別のAI文字起こしサービスと組み合わせて使う。サブスクの条件が異なる
ソニー ICD-TX66017,600円(報道による)AI文字起こしはなし。録音専用

本体価格だけで選ぶと、あとから利用料で差がつきます。「毎月どれくらい録音するか」を先に考えるのが、失敗しにくい選び方です。

向いている人・向かない人

向いている人

  • 打ち合わせや電話の内容を、あとから資料にしたい個人事業主・小規模チーム
  • すでにNottaのアプリを使っていて、録音の入口を専用機にしたい人
  • 録音のたびの転送や設定が面倒で、続かなかった経験がある人

向かない人

  • 録音が月に数回しかない人(スマホのアプリで足りる場合があります)
  • 文字起こしを完全に無料で使い続けたい人(上限を超えると有料です)
  • 音質や文字起こしの精度を、実測を見てから決めたい人(発売前で未公開です)

買う前のチェックリスト

  • 自分が1か月に録音する時間は、どれくらいか
  • 付属プランの上限(600分か120分か)を、公式で確認したか
  • 録音する相手に、了承を取れる場面か
  • 個人情報や機密を含む内容を、クラウドに送ってよいか
  • 前モデル(Notta Memo)で足りないか
  • 発売後に出る実測レビューを待つか

よくある質問

発売前でも買えますか

はい。Notta公式ECでは、9月28日から予約を受け付けています。数量限定とされています。10月13日の発売後は、Amazonと楽天市場でも販売される予定です。

本体だけで、文字起こしは使い放題ですか

いいえ。文字起こしにはNottaの利用プランが必要です。デバイスに付く無料のスタータープランには、月ごとの上限があります。上限を超える場合は、有料プランを検討することになります。

前モデルから買い替える価値はありますか

録音後の手間(モード切り替え・転送・見返し)を減らしたい人にとっては、変化が大きい内容です。一方で、今のモデルで困っていなければ、実測レビューが出てから判断しても遅くありません。

まとめ

Notta Memo Proは、録音そのものよりも「録音したあとの作業」を軽くすることに力を入れた、カード型のAIボイスレコーダーです。通話と対面の自動判別、Wi-Fiでの自動同期、重要フレーズのハイライトなど、続けやすくするための工夫が並んでいます。価格は29,700円ですが、文字起こしを多く使うなら、Nottaの利用プランの費用も含めて考える必要があります。

発売前の製品のため、音質や文字起こしの精度は、これから出る実測レビューで確かめたいところです。付属プランの上限やバッテリーの数値など、資料で食い違っている点もあります。購入を検討するときは、公式サイトで最新の情報を確認し、自分の録音の頻度と、相手への配慮の仕方を思い浮かべてみてください。それが合うなら、日々のメモや打ち合わせの整理を、きっとラクにしてくれる道具になるでしょう。