チラシやお知らせの画像を作りたいけれど、デザインソフトは難しそう。そんなときに気になるのが、Googleが2026年9月1日に発表した新しいツール「Google Pics(グーグル ピックス)」です。文章で頼むだけで画像を作れて、写真の一部だけを直すこともできます。
この記事では、Google Picsでできること、使える場所、対象となるプラン、使う前の注意点をまとめます。なお、本記事は私が実際に使った感想ではなく、Googleの公式発表と報道、ライフハッカー・ジャパンの紹介記事(2026年10月5日公開)をもとにした、2026年10月5日時点の紹介です。
Google Picsとは
Google Picsは、Googleの画像生成・編集モデル「Nano Banana」を土台にした、AIの画像作成・編集ツールです。文章で指示して画像を作り、できあがった画像の一部だけを直せます。写真のようなリアルな風景から、印刷用のデザインまで作れるとされています。
CanvaやAdobe Expressと競合するツールとして報じられており、Googleドキュメントやスライドの中でも使えるのが特徴です。2026年5月のGoogle I/Oで発表され、テスター向けに試験提供されたあと、9月1日に本格的な提供が始まりました。
できること

| できること | 内容 |
|---|---|
| 文章から画像を作る | 1回の指示で、複数の候補が出ます |
| 画像の一部だけ直す | 画像の中の物を選び、ほかの部分を変えずに移動・削除・変形できます。色や大きさの変更もできます |
| 画像の中の文字を直す・翻訳する | デザインを崩さずに文字を直せます。翻訳は29言語に対応と報じられています |
| スタイルをそろえる | 「スタイル」の欄に参考の画像を入れると、全体の雰囲気を合わせられます |
| 画像を読み込む | パソコン内のファイル、Googleドライブ、Googleフォトから取り込めます |
| 高解像度にする | 2Kや4Kに対応しています |
| 共同で編集する | 共有して、複数人で同時に編集できます |
日本語への対応は、技術評論社の報道によると、画像の生成と編集で利用できるとされています。
写真から人や物を消す
ライフハッカーの記事では、写真から物や人を消す機能が紹介されています。旅行の写真に写り込んだ人や、背景の余計な物を消したい、といった場面で役立ちそうです。
使える場所と始め方
| 場所 | 状況 |
|---|---|
| Webアプリ(pics.new) | 単独のツールとして利用できます |
| Googleドキュメント | ドキュメントの中で画像を作る・直す機能が使えます |
| Googleスライド | スライドの中で画像を作る・直す機能が使えます |
| Googleドライブ | 連携は「まもなく」とされ、時期は未公表です |
始め方は、Webアプリのpics.newを開く方法と、ドキュメントやスライドの中から使う方法があります。具体的なボタンの位置や画面の表示は、変わることがあります。画面の操作は、Googleの公式ヘルプで最新の手順を確認してください。
対象のプランと利用の上限

Google Picsは無料では使えません。Googleの発表では、次のプランが対象です。
| 区分 | 対象 |
|---|---|
| 個人向け | Google AI Pro、Google AI Ultra(9月1日から数週間かけて順次提供) |
| 法人向け(Google Workspace) | Business Standard/Plus、Enterprise Standard/Plusなど |
| 教育向け | Google AI Pro for Education |
Workspaceは、「即時リリース」に設定しているドメインが9月1日から、「計画的リリース」のドメインが9月15日からです。どちらも、機能が表示されるまで最長で15日ほどかかります。
利用には回数や使用量の上限があります。ライフハッカーの記事によると、2027年2月までは「より高いアクセス権」(上限が高い状態)で使えます。上限の具体的な数字や、2027年3月以降の扱いは、確認できた範囲では示されていません。月額料金もこの記事の元になった情報では確認できなかったため、契約前には公式ページで確認してください。
どんな人に向いているか
ここからは、公開情報をもとにした考察です。
- デザインの経験がなくても、文章で頼むだけで画像を作りたい人
- すでにGoogle AI ProやWorkspaceに加入していて、追加の費用なしで試せる人
- ドキュメントやスライドの資料に、手早く画像を入れたい人
- 画像の中の文字を、別の言語に直したい人
一方で、テンプレートが豊富なデザインツールのように「型に合わせて整える」使い方や、細かな印刷の調整、ブランドの管理などは、実際に試して比べてみないとわかりません。CanvaやPhotoshopの代わりになるかどうかは、使い方しだいと考えるのが妥当です。
指示文のアイデア
次の例は、実際に試した結果ではなく、使い方を考えるためのアイデアです。具体的に頼むほど、意図に近い候補が出やすいと考えられます。
- 「町内会のお知らせ用に、秋の公園で開く散歩会のチラシを作ってください。やさしい水彩画のような雰囲気で、中央に『秋のお散歩会』という文字を入れてください」
- 「家族旅行のしおりの表紙を作ってください。海辺の景色を、明るい色合いで、文字は入れないでください」
- 「この写真の背景に写っている人を消してください」(画像を読み込んでから指示します)
返ってきた画像が少し違うときは、「文字を大きくしてください」「色を少し落ち着かせてください」のように、直したい点だけを追加で伝えてみましょう。
使う前の注意点

- 作った画像が、実在の人物、ロゴ、既存の作品に似てしまうことがあります。公開する前に、権利の面を自分で確認してください
- 家族や友人が写った写真を使うときは、写っている人の同意や、個人情報が写り込んでいないかに気を配りましょう
- 画像の中の文字は、翻訳や直しの結果に誤りがないか、必ず自分の目で確かめてください
- 利用の上限があるため、試行回数を使い切らないよう、指示文を整えてから生成するのがおすすめです
よくある質問
Q. Google Picsは無料で使えますか?
A. 無料では使えません。Google AI Pro、Google AI Ultra、または対象のWorkspaceプランが必要です。無料アカウント向けの提供予定は、確認できた範囲では公表されていません。
Q. スマートフォンでも使えますか?
A. 今回確認した情報では、スマートフォンでの使い方は確認できませんでした。Webアプリ(pics.new)の動作環境は、公式ヘルプでご確認ください。
Q. 日本語で使えますか?
A. 技術評論社の報道によると、画像の生成と編集で日本語に対応しています。
Q. CanvaやPhotoshopは不要になりますか?
A. 用途によります。文章で手早く画像を作りたい場面ではPicsが便利そうですが、細かな調整やテンプレートの豊富さでは、現在のデザインツールに分があるかもしれません。実際に試して、使い分けを考えるのがよいでしょう。
まとめ
Google Picsは、文章で頼むだけで画像を作り、写真の一部だけを直せる、Googleの新しい画像ツールです。Webアプリ(pics.new)のほか、ドキュメントやスライドの中でも使えて、画像の中の文字の翻訳や、2K・4Kへの高解像度化にも対応しています。
すでにGoogle AI ProやAI Ultra、対象のWorkspaceに加入している方は、追加の費用なしで試せる可能性があります。上限の数字や2027年3月以降の扱いなど、まだ見えない点もありますので、まずは短い文章で気軽に試し、自分の使い方に合うかを確かめてみてはいかがでしょうか。ご紹介した内容は2026年10月時点の情報ですので、利用前には公式の最新情報をご確認ください。